2009年10月17日土曜日

最近読んだ本~③

最近は電車の中がめっきり多くなりましたが、

こんな本を読んでみました。

フェイク 楡周平 (角川文庫)

















「三流大学出身の陽一が、銀座のクラブ「クイーン」に就職する。
銀座のクラブでは一流クラブで働いているにもかかわらず、
陽一は月収15万円の貧困生活を送っている。
そこに、銀座でトップをはる麻耶が移籍してくる。

そこから、陽一の人生は一変する。はじめ麻耶は陽一を運転手として雇う。
月収15万の陽一にはありがたい臨時収入で、麻耶の送り迎いをするだけで
一日1万円もらえることになった。

続いて、麻耶は自分の顧客である真鍋社長の仕事を陽一に手伝わせる。
品物を摩り替える仕事。クイーンに置いてあるワインを社長が仕入れてきた
ワインとを置き換えるという作業。この仕事だけで月50万程度の収入が増える。

しかし、この仕事もすぐに終わってしまう。真鍋社長が倒れてしまったのだ。
収入がなくなってしまった陽一はまた、貧困の生活に戻る。

一方、陽一が大学時代から思いを寄せていたさくらの両親の印刷会社が、
経営難に陥っていることを知る。そこで、さくらが夜の仕事をすると言い出し、
麻耶を紹介して欲しいといってきた。あまり陽一にとっては喜ばしいことでは
ないが、さくらのためを思って麻耶を紹介する。麻耶もさくらを受け入れ妹分として
面倒を見ていた。

しかし、さくらは突然店をやめてします。麻耶の顧客をとって移籍してしまう。
さくらは麻耶の顧客 製薬会社の山崎社長を寝取ったのだ。

突然のできごとに、陽一は思いを寄せていただけに、大きな悲しみを抱くことになった。

しかし、顧客を採られてしまった麻耶は、山崎社長に復習を誓う。
その復習をするために、また陽一とそして陽一の友達の平木と計画を立てる。

製薬会社の主力製品の育毛剤の中身をすり替え、製薬会社を脅迫するのだ。

見事。その脅迫は成功し、山崎製薬は5億円を取られ、陽一たちは5000万円
もの収入を得ることになった。」

 ざっと、こんな感じだったように思う。

実はキャバ嬢がらみのこういう話は、嫌いではない。むしろ好きなほう・・・・

でもなんかちょっと煮え切らない感じ・・・・

正直、私自身はさくらと陽一がくっつかないまでも、麻耶と陽一がくっつくような
感じになって欲しかったかな・・・・

しかし、人生は考えさせられますね。

一方では真面目に働いて、地道に努力していく人もいれば、
夜の仕事を数時間働いて何千万と稼ぐ人もいる。
自分の体を売って、何千マンと稼ぐ人がいる・・・・

この物語の陽一のように大学時代から思いを寄せていた女性が、好きでもない男
に金を貢いで貰うために寝たってことになったら・・・・最悪だよね。まじ・・・・

毎日朝早く起きて出社して、周りの人にぺこぺこして退社・・・
手元にはほとんどお金が残らないような生活をして一生が終わるって・・・
むなしいよね・・・・

なんというか自分の人生これでいいのかなって思っちゃった。

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